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炎症性腸疾患の診療

 炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease;IBD)とは、狭義の意味で潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis;UC)とクローン病(Crohn’s Disease;CD)の2つの疾患を指します。主に大腸や小腸など下部消化管に潰瘍ができることで慢性的に下痢や腹痛、下血などをきたす原因不明の難病です。近年、患者数は増加の一途をたどっており、本邦の難病対策事業登録患者数は潰瘍性大腸炎が15万人を超え、クローン病が5万人に達そうとしています。
発症年齢は従来20歳前後の比較的若い方の発症が多いと言われていましたが、最近では潰瘍性大腸炎は50〜60歳など比較的高齢での発症も増えてきています。
一方で近年の医学の進歩もより原因は遺伝的素因や腸内細菌・食事などの環境因子等が複合的に関与して免疫学的異常が起こるということが分かってきました。この考えに基づき免疫学的機序からさまざまな治療法が開発され、治療の選択肢が増加し個々の患者さんに合わせた内科的治療ができるようになってきました。

 当院では1983年に現理事長の鮫島由規則が当院で内科診療を始めてからIBD診療に力を入れるようになり、2020年4月1日までに潰瘍性大腸炎814名、クローン病234名の診療を行って参りました(当院での近年の年度別IBD新規患者数の推移は下記表を参照されてください)。近年は患者数の増加に伴い、寛解状態の患者様で患者様が希望すれば紹介元やご自宅に近い病院・クリニックに逆紹介もさせていただいております。

 また、当院での臨床成績については学会発表や論文発表を通じて、学術的にも本邦のIBD診療レベル向上に貢献できるよう厚生労働省研究班の指針に基づく専門的治療を積極的に取り入れております。さらに国内外の多くの治験や多施設の共同研究等に参加し、鹿児島という地方でも都市部と十分変わらない医療を届けられるよう常に最新の知見を得るようスタッフ一同日々研鑽しております。

年に一回、銀杏の会(患者会)を開催しIBDのトピックスの紹介、試食を兼ねた栄養教室等を行っています。その際に患者様から一口スピーチを頂くのですが、病気や食事制限の悩み、学校や社会生活への障害など切実な話しを伺うことがあります。貴重な患者様の声を聞いて我々スタッフは、病気のみに向き合うだけではなく患者様の日常生活を含めたトータルな診療が重要であることを再確認し日々の診療にあたっております。

​IBD治療実績

年度別炎症性腸疾患新規患者数(直近5年間)

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